ホイールをクラフティングするにはリム、ハブ、スポークが必要ですね。作業台は振れ取り台とセンターゲージ。
前回記事以降、テラリアはお休みしていますけどね。しかしむくむくとまたプレイしたい気は湧き上がってきます。しかしホイールを完成させなければなりません。
スポークは地元の店に片っ端から相談しても全く合うサイズの在庫がなく、取り寄せには数週間かかるとのこと。ネットでも到着に数週間と。で、ワイズロード京都店、ここでその場で加工して作ってもらうことで調達できました。ピット内にて十分程度。素晴らしい仕事です!まずはひとつレアアイテム入手です。
次に作業台である振れ取り台、これは京都大阪府内の大手のサイクルショップにおおかた連絡取りましたが在庫なし。最後に専門店ではないヨドバシカメラ京都店にて入手。センターゲージセット版です。いやーこれもレアでしたよ。
結局作業開始まで数日を要しました。
乗れない数日のうちに我がハンドル下でセミもさなぎから成虫へ。
ミノウラです。もうね、テラリアばっかりやっていたもんだからこの横振れゲージの赤い部分がプランテラのアームの先にしか見えません。
すいません、何かとテラリアネタをはさんでしまって!
この作業、前々から一度やってみたいと思ってようやくその機会を得ることができ、やはり時間泥棒ではあるが楽しいです!
まずは折れた箇所だけ交換してみました。素人ながら何とか横振れは、細かい振れがありながらも1ミリ以下にできたようです。しかし全体的に張りのテンションの大きなばらつきがあることに気づきました。これは良くなさそう。そこで全周遊びが充分に出るほどに同程度に緩めます。ニップルから同じようにネジ溝がのぞくように。
で、ギリギリテンションがかかるようなところまでニップルを締めてみます。この時点でスポークごとの個体差があることに気づくのですがそこらへんはとりあえず目をつむり、締めの回転数だけは同様に。
先に縦振れを1ミリ以下に。しかし細かい振れはあります。ここでセンターゲージを当てつつのセンター出し。ひたすらトライアンドエラーです。
センターが出次第横振れ取り。ある程度取れたらホイール片面ずつグイグイ押してなじみ出し。これを数度繰り返します。
これまでの作業ではほぼスポークテンションを強める方向のみでの調整となっています。
そんなこんなでなんとか振れを減らすことがとりあえずはできました。
リムテープを貼ります。これもけっこうひっぱりが強く、サイズを間違えたかと思うほどです。実際ちょっと違うのかも?しかしまあなんとか様になっているので良しとしています。
実装にて。センターは出ているのかな?あくまで目視頼りです。ちょい左か!?
ここでフロントやBD-1のホイールと振れ量やテンションの張りの比較を。振れは若干私の作業の方が汚いかな?しかしまあ上出来だろうという感じです。問題はテンション。多少のムラはしょうがないとしても明らかに張りすぎです、ガチガチです。
これは破断やパーツの変形の危険があるように感じ、全周同程度に緩めてみます。再度センター出しから横振れ取りを。リムテープは貼ったままの作業です。
このような経緯で私なりの完成の運びとしました。お店に持って行って仕上げと評価を欲しい気持ちを残しつつ。
作業時間は2日に渡り数時間でした。
次の日長男の高校野球地区予選があったのでこれはと思い豊中ローズ球場まで往復70キロのテストです。途中ホイールがトラブったらどうしようかと不安を持ち、さらに梅雨明け直後の気温今年最高のコンディションにて。
縁深くなんと豊中ローズ球場、このブルーノヴェンチュラの今回のスポーク折れの原因となったディレイラー巻込フレーム変形トラブルでの修理にてお世話になったサイクルフジオカの裏手の公園内にあったのです(記事「ブルーノヴェンチュラ。(2)」にて)。なんという因果。この公園内にて修理後の確認走行をしていたことを思い出しました。ドラマチックですね。
で、テスト結果はトラブルなしでした。更に、この日以降の走行のペースがちょっと上がっているんですよね、平均速度にて数キロです。地面との接地が柔らかくなったように感じるので、あまり好きな感触ではないけれどもしかしたら接地感が増してトラクションのかかり方でも良くなっているのだろうかと、ポジティヴに想像しています。
テレビゲームの世界ではボタン一つで伝説のアイテムがクラフトできても、現実はそうスムーズには行きません。何よりこのホイール作業、調整におけるニップルの締め緩めは想像以上にシビアです。本当に、4分の1回転、8分の1回転ではっきり変化が出るんですよ!
テキストはネット上にいくらでもすばらしい動画があるのでそちらを参考にしております。
ちなみにセンターゲージは必須です。